「歩育」で豊かな心、忍耐力のある子供を育もう!
ルミナージュ大野東
ここ数日寒さも少しやわらいできましたが、朝の冷え込みが厳しい時に、ふとんから出ることや登校をしぶっている子どもはいないでしょうか。
また、そんな時、つい安易に子どもを車で送ってはいないでしょうか。
荷物が多かったり、雨風が強かったりする時にも、つい子どもがかわいそうと感じ、車で送ってやりたいと思う親の気持ちもわかりますが、そのことが本当に子どものためになっているのでしょうか。
これでは、つらい時にすぐに人に頼ることを覚えてしまいます。
子どもの将来のことを思えば、子どもの自立を促すためにも「登下校は自分の足で歩かせる」ことが大切です。
「歩育」という言葉を知っていますか?
歩育とは「歩いて、自然や社会に触れ、五感を開き体で学ぶ直接体験を通じて、子どもたちの豊な心、生きる力を育てる」基礎教育であるといわれています。小学生の子どもたちにとっていえば、文字通り歩く教育であり、「登下校は自分の足で歩きましょう」ということです。
自動車はとても便利な移動手段です。不審者・大荒れの天気…等、子どもたちの安全確保のための送迎は必要ですが、日常的には是非とも自らの足で登校させてほしいと思います。
【歩いて登校することのメリット】
1、脚力・体力がつき、食欲も出る。質の良い睡眠。
片道一キロを歩くとしたら1日で2km。それを1年間続けたら400km、6年間で2400km。歩くだけで、自然と体力が備わります。 歩けば自然とお腹も空く。
2、自然と忍耐力・持久力が備わります。
雨が降っても保護者の方が送り迎えをしてくれなかったら、自分で歩くしかありません。自分の足で歩かなければ、学校にも着かないし、家にも帰り着きません。だからこそ、自然と忍耐力や持久力がつきます。
3、挨拶ができます。
登下校中、出会った人と挨拶ができます。交通指導員さん、見守り隊の皆様だけでなく、地域の方ともコミュニケーションをとることができます。顔を知ってもらうことで、新たなみんなの見守り役にもなってくれます。
4、感性が育ちます。
咲いている草花、肌にあたる風…、四季の移り変わりを感じることができます。五感を豊かに!
5、始業前に体を温めることができます (脳の活性化) 脳内物質「セロトニン」
歩いて登校することにより、全身が温もり、血液が循環し脳に十分な栄養も補給されます。学習が始まる前のウォーミングアップとしてとてもよい影響を与えることができます。
※スクールバスで登校している子どもたちも、いろんな機会を見つけながら、日常生活の中で「歩くこと」や「運動すること」を意識し生活に取り入れることが大切です。
是非、お子様のすこやかな成長のためにも、ご一読頂けたらと思います。