普段何気なく使っている『リビング』や『ダイニング』『キッチン』という言葉。
間取図の表記によっては「リビング・ダイニング」とも表記されており、それぞれの意味がどう違うのか、リビングとダイニングにどのような差があるのでしょうか。
この記事では、リビング、ダイニング、キッチンの言葉の意味と使い方、選び方について紹介します。

記事目次

  1. 1. リビングとは?ダイニングとは?キッチンとは?それぞれの意味の違いは
  2. 2. リビング、ダイニング、キッチンの間取り表記
  3. 3. K/DK/LDK、それぞれどんなライフスタイルや家族構成に向いている?

リビング?ダイニング?キッチンとは?それぞれの意味の違いを知っていますか?

リビング(=L) とは

日本ではかつて、食事も布団を敷いて寝るのも、ひとつの部屋でまかなっていました。食べる部屋・寝る部屋が分けられた“食寝分離”が進められたのは戦後のことで、それほど大昔というわけではありません。
そして、「LDK」という間取りができる前は、リビングも、後述するダイニングも「お客様をもてなす場所」「家族が寛ぐ場所」という機能を兼ねていました。日本ではあまり馴染みがありませんが、「家族が寛ぐ場所」を分けて、家族だけで過ごす「ファミリールーム」を備えた間取りも存在します。

ダイニング(=D)とは

ダイニングとは「ダイニングルーム」の略です。食事をとるための部屋、いわゆる「食事室」「食堂」を指す言葉で、本来はキッチンやリビングからも独立した部屋を指しますが、特に日本ではダイニング(D)のみの部屋はとても珍しく、ダイニングキッチン(DK)や後述するリビングダイニング(LD)が多く占めます。間取りにおいては「D」と略記されることがあります。ちなみに、戦後の食寝分離が始まったころは、食べる場所と台所がくっついたDKの間取りが一般的でした。

ダイニングは本来、テーブル(ダイニングテーブル)を使って食事をする場所ですが、昔の日本の住宅においてはダイニングテーブルは作業台+朝食などの簡単な食事用とされ、夕食は居間に座って食べることが多かったのです。今でも、ダイニングテーブルを使用せずに床に座って食事をする家は珍しくありません。そう考えると、自然と食事と寛ぐ空間が1つで事足りるようになったので、間取りの主流がDKからLDへと変化したのかもしれませんね。

リビング・ダイニング(=LD)とは

リビング・ダイニングとは、空間が一体となった部屋を指します。間取りにおいては「LD」と略記されることがあります。
戦後になって食寝分離が進められ、寝室を分けるのには慣れたものの、リビングとダイニングは分けずに、一つの部屋で完結させる昔に近いライフスタイルが馴染みやすかったのかもしれません。そこで、LDという一体型の間取りが広まったのではないでしょうか。

キッチン(=K)とは

キッチンとは調理をするための部屋、いわゆる「台所」や「調理室」を指す言葉です。部屋として独立しているものだけでなく、部屋の一部に調理コーナーがある場合もキッチンと呼びます。

リビング、ダイニング、キッチン間取り表記

「○(マル)K」は食事専用のスペースやリビングがない間取り

本来、2Kなどの冒頭の数字は、寝室の数を表しています。「2K」と表記される場合「2ベッドルーム+キッチン」という意味です。とはいえ、“ベッドルーム”を全て寝室にしなくても構わないので、「2K=2つの居室+キッチン」と捉えても問題ありません。ちなみに、間取図の表示ルールによると、1Kは部屋とキッチンの間に間仕切りがあり、キッチン部分だけで2~4畳の広さがあるとされています。

ちなみに、ひと部屋で一部がキッチンになっている(オープンキッチン)場合は、Kが省略されて「1R」(ワンルーム)と表記されます。だたし、本当にキッチンがない場合にも「1R」と表記されますので注意が必要です。

「○DK」「○LDK」はリビング・ダイニング・キッチンが隣接していることがほとんど

住宅で「1DK」と表記される場合、ダイニングとして使えるスペースとキッチンがある「1ベッドルーム+DK」の間取りを指します。キッチンが独立していて「ベッドルーム+D+K」のケースも考えられますが、一般的には「居室兼寝室+DK」と考えていいでしょう。間取図の表示ルールによると、DKは合わせて4.5畳~8畳ほどの広さが目安とされています。

同じく「1LDK」と表記される場合、ベッドルーム、リビング・ダイニング(LD)とキッチンを備えた「1ベッドルーム+LDK」の間取りを指します。間取図の表示ルールによると、LDKは合わせて8畳以上の広さが目安とされています。キッチンが廊下にあるような「1ベッドルーム+LD+K」の場合も「1LDK」と表記されるので、詳細なレイアウトは間取図を確認する必要があります。

まれに「○LK」も見られるが、かなり少ない

リビングにカウンターキッチンが隣接しているといった、LK(リビングキッチン)の間取りもないわけではありません。ただ、一般的な間取りとしてはここまで紹介してきたR、K、DK、LDKがほとんどを占め、LKの間取りはかなり珍しいと言っていいでしょう。

ちなみに、間取図に「S」とあるのは「サービスルーム」の略、「準備室」、「納戸」などを指します。居住の基準として建築基準法に定められている「換気のための窓その他の開口部を設け、その換気に有効な部分の面積は、その居室の床面積に対して、二十分の一以上としなければならない」「採光のための窓その他の開口部を設け、その採光に有効な部分の面積は、その居室の床面積に対して、住宅にあつては七分の一以上、その他の建築物にあつては五分の一から十分の一までの間において政令で定める割合以上としなければならない」といった、居室としての条件を満たしていないスペースなのでこのように呼びます。

K/DK/LDK、どんなライフスタイルや家族構成に向いているのか?

1人暮らしなど、ミニマムに暮らしたいなら「必要な部屋数+K」

食事をするスペースも、居間もそれぞれ専用でなくてよい場合は、必要な部屋数+「K」(R)でミニマムに暮らせば、掃除などの手間も減りますし、住居費なども比較的安くすみます。例えば2Kの部屋なら、キッチンに近接する1部屋をリビング兼ダイニングとして使い、もう1部屋を寝室兼仕事部屋にする……といった具合です。もちろん1Kなら、リビングもダイニングも寝室も1部屋が兼ねることになります。

少人数で、そのままくつろぎたいなら「必要な部屋数+DK」

1人または少人数の暮らしで、キッチンにある程度の広さが必要で、寝室と食事をするスペースを分けたい人には、必要な部屋数+「DK」がおすすめです。1Kだと、キッチンも最低限の大きさということは珍しくないのですが、DKのキッチンは、ある程度きちんと料理ができる広さがあるケースが多いです。食事をした後は各自の居室でくつろぐもよし、そのままテーブルでテレビを見てもよし、という感じでしょうか。ダイニングセットを置かない代わりにソファセットを置いて、そこで食事をするようにしたり、逆にソファを置かなくてもダイニングセットでくつろげるよう、テーブルと椅子が通常のダイニングセットよりも低めになっていて、椅子もソファタイプや奥行きが深いリビングダイニング用を選んだりといった工夫があれば、リビングがなくてもくつろぎの場をつくることができます。

家族の人数が多い、人を招くことが多い、食事とくつろぐ場を分けたいなら「必要な部屋数+LDK」

家族の人数が多く、一緒に過ごす場所を広く取りたい場合や、人を呼ぶことが多く、ダイニングセットもソファセットも両方置きたい場合、また、食事の場と居間をしっかり分けておきたいといった場合は、必要な部屋数+「LDK」でしっかりスペースを確保するのがよいでしょう。

これまでなんとなく選んできたK/DK/LDKにも、よく見ると生活スタイルに合わせた使い方があるとわかったのではないでしょうか。間取りの構成だけでなく、L・D・Kそれぞれの広さはどれくらいあるか、L・D・K以外の部屋構成、どの部屋を何に使うか……つまり、その家でどんな暮らしをしていくかをあらかじめよくイメージしながら、ぴったりのわが家を手に入れてくださいね。まとめ

「L」(リビング)は居間、「D」(ダイニング)は食堂、「K」(キッチン)は台所。リビングとダイニングが一体なら「LD」。

Kは2~4畳、DKは4.5~8畳、LDKは8畳以上が広さの目安に

居間や食堂が専用で欲しいか、住む人の人数が多いか、来客が多いかなどが選ぶ目安に