好奇心がいっぱいの子供に!庭は最大の成長の場
子どもの発想力・想像力を磨くお庭とは?
子どもが成長できる庭になるかどうかは使い方次第です。子どもにも親にも、家族みんなで楽しめる庭にするには、どうすればいいでしょうか?
目次
家族が子供が楽しむための庭づくり
1.ウッドデッキ・テラス
子どもにとって、サッシから庭へ下りる段差は結構高いです。
ウッドデッキやテラスをつくれば、部屋からスッと出られる環境にしておけます。その際、奥行きは最低でも3~4mはとっておいた方が良いでしょう。それだけあれば、洗濯物を干すにも、イスとテーブルを置いてくつろぐにも十分な広さです。
また、室内から外を見たときに、広がりが感じられるという効果もあります。
当社では、屋久島地杉を使用したウッドデッキを施工いただけます。コンセプトハウスでもご覧いただけますので、気になる方は是非ご来場ください。
2.プライバシーウォール・デザイン壁
道路・隣家から庭が丸見えの状態だと、常にレースのカーテンが必要となります。せっかく砂場をつくっても、室内から子どもの様子を確認できなくなってしまいます。そこで、近隣からの視線が気になる場合は、あらかじめ生け垣や壁をつくってプライバシーを確保すると暮らしやすいです。
3.キッチンガーデン・家庭菜園
野菜を育てることを体験することで食べ物の大切さを知り、新芽や花が咲く様子を通して、自然の生命力と命の大切さを学ぶこともできます。
そんな子どもの情操教育に役立つ「キッチンガーデン」ですが、どうしても見栄えが悪くなってしまいます。
日当たりの良い場所を選択するのですが、リビング正面はおすすめしません。また、レイズドベッド(地面より高さのある花壇)にすると成功しやすいです。
「キッチンガーデン」・・・子どもの情緒を育むうえで、様々なメリットがあるといわれている。
4.芝生
元気いっぱい暴れる子どもたちを、やさしく受け止めてくれる芝生のお庭。
暑い夏も裸足で歩け、こけても寝転んでも安心です。芝生に親しむことで、自然に慣れ親しむことができます。
芝生は、季節によって緑の濃さや色が違うので、そのため四季を感じることができます。植物や土、虫など自然と触れ合うこともでき、芝の匂い芝の感触など五感を全て活用し庭を親しむことができます。
特に都心部は自然に親しむことができる場所が少なくなっています。芝生にすることで子どもが自然に親しむ機会を与えることができます。
子どもと遊ぶ庭づくり
5.砂場
砂場をつくるときに気を付けたいポイントは、キッチンにいる親から見える場所につくることです。リビングから見える見栄えを考えて、つい庭の隅などにつくりがちですが、室内から見えない場所だと、親も子も不安で、結局あまり遊ばない場所になってしまいます。
子どもが成長し、砂場で遊ばなくなったら花壇にするつもりで作ることをお勧めします。
「視線・目線・動線」を考え、少しの配慮で「良い庭」に
広い庭を活かした、良い庭をつくるためには、「視線・目線・動線」を考えておくことが大切です。広くても、周囲から丸見えでは子どもでも落ち着きません。
「視線」を遮る工夫をしておけば、もうひとつのリビングとして庭を活用できます。
また、自分たちの「目線」もよく考えましょう。室内から見える場所には砂場や花壇をつくり、キッチンガーデンなどは見えない場所につくりましょう。
最後に「動線」ですが、例えば水栓が近くにないと、水やりが面倒になってしまいます。最初から便利な場所に設置することをお勧めします。
庭を回遊できるようにすると、くるくる回れて子どもも楽しく、大人も動きやすくていいですね。「使える庭」になるかどうかは、小さな工夫次第です。
自然が近くにあるメリットとは?補足
自然が身近にあることは、子どもの成長にとってどのような影響を与えるのでしょうか。
何にもない環境こそ、子供自身の力で遊びを作り出すことができる!
自然には、子どもに「不思議だな」と思わせる好奇心要素がいっぱいです。世界を観察・分析し、集めた情報と今までの経験をもとに推論し判断する「科学的思考」の芽生えが育まれます。
自然体験は発想力・想像力が身についてきます。もちろん、人工的につくられたものでも、同じような効果は得られますが、豊かさと多様性では、自然物にはかないません。また、命とかかわることによって豊かな人間性を育てるという点からも、自然物とのかかわりが重要視されています。
ところが、現在のように都市化した世界では子どもが自然に触れる機会は減る一方です。親が意識的に自然体験の機会を用意してあげなければならない時代となりました。自然体験の差が生まれているのです。日常性・継続性の点から、自宅に庭があるというのは非常に有効的です。
できるなら、「見て、嗅いで、触って、聞いて、味わって」子どもが五感を使える庭にしてあげましょう。例えば、虫や鳥を呼ぶ植物や、いい香りの草花を植えたり、食と農のつながりを体験できる菜園をつくることも大切ですね。
「何もない」は「何でもある」ことと表裏一体。先ほど、自然体験は発想力・想像力が身につくと説明しましたが、まさに遊具やおもちゃなど、何もない自然環境こそが子どもの発想力・想像力を磨き上げてくれます。
子どもの自然体験に必要なのは、木・土・水・草・花など、ありのままの自然があるだけで十分です。思考力と人間性を育てるための機会をたくさん与えてくれることでしょう。
子どもが育っていく過程で、自然が重要な役割を果たすのは10歳前後までとなります。そのあと、人は文化的なものに関心を示し始めます。それまでの間だけでも、豊かな自然で包んであげたいものですね。